山小屋バイト体験談。仕事内容・一日の流れ<北アルプス裏銀座編>

リゾートバイト
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過去に3ヶ所での山小屋バイトを経験した筆者が、山小屋でのリアルな体験談を語っていきます。

よう
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今回紹介するのは、私が21歳のときの初めての山小屋バイトでの体験談です。

山小屋バイトは一日の拘束時間も長いし、お風呂が毎日入れなかったり、山の上という特殊な環境のため、アルバイト初心者にはかなりハードルが高いです。

山小屋以外のリゾートバイトにも興味がある人はこちらの記事をチェック!
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山小屋バイトが始まるまで

私が初めて山小屋バイトをした当時は、今のようにネットで山小屋の情報を調べて応募するというような時代ではなかったので、「山と渓谷」の後ろの方にあるバイト募集の広告を見て、電話で問い合わせました。

履歴書を送り、確か電話で採用を伝えてもらったと記憶しています。

山小屋バイトが始まるまでに、ひと通りの登山装備を揃えて、アウトドア向きのカメラを買いました。

元々バイクで旅をしたり、バックパッカーもしていたので、キャンプ用品とバックパックは持っていましたが、きちんとした登山装備は持っていなかったので、好日山荘に3日間通いつめ、手当たり次第に試着しまくって揃えました。

よう
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あとは入山後の休みにどこに登りに行こうかと、ひたすら山と高原地図を眺めて過ごしていました。

バイト期間

私が電話で問い合わせたのは4月中旬でしたが、すでに長期のバイトは決まってしまっていたので、7月下旬から9月下旬までの2か月間働くことになりました。

人気の山小屋はリピーターも多く、すぐに埋まってしまいます!
とくに長期で働きたい人は、遅くとも2月中には電話しておきましょう。

入山日

入山日は、登山口まで電車とバスを乗り継いでいくと、先に働いていた長期スタッフが迎えに来てくれることになっていました。

同じ日に入山するスタッフ3名も一緒に、合計5人で働く小屋まで歩きます。

7月下旬といっても、山の上はまだいたるところに雪渓が残っていて、緑の山肌、青い空との色合いがとても美しいです。

私はアイゼンを持っていきませんでしたが、何度か短い雪渓を渡る箇所がありました。
もう少し早い時期に入山する人、働く小屋によってはチェーンスパイクを持って行くのがおすすめです。

よう
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登山道の状態は事前に小屋に確認を取っておきましょう。

途中で15分程度の休憩を2度挟んで、7時間ほどかけてようやく働く小屋に着きました。

そのときの私は、まだほとんど登山経験がなかったので、正直すでにへとへとでしたが、私より小柄な女性のスタッフがずっとにこにこしながら楽しそうに歩いているので、私も「全然余裕だし~」という顔をして頑張りました。笑

着いたその日は、小屋の中を案内されたり、山小屋バイトの一日の流れなどを教えてもらって、あとはのんびり小屋の周りを散歩したりしながら時間を潰しました。

スタッフ部屋で寛いでいると、登山客用の食事の提供が終わるころに呼ばれて、みんなで食事をします。

よう
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山の上とは思えない豪華な食事にびっくりしました。

美味しい食事のおかげで、私が働いた山小屋では、日に日に丸くなっていくスタッフが続出!
「メタボ」なんてあだ名をつけられてしまったスタッフもいました。笑

仕事内容


山小屋の普段の仕事内容は、簡単に言えば旅館業と同じで、登山者に食事と寝る場所を提供することです。

それが山の上という特殊な場所にあるために、水の確保や登山道の整備、ヘリの荷揚げ、場合によっては遭難者の救護などが加わります。

よう
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私は中期のスタッフだったのでやりませんでしたが、長期のスタッフはこれに小屋開け・小屋閉めの作業が加わります。

長期のスタッフが入山するときは、まだ小屋周りはまだ雪に埋もれていることが多く、まずは玄関を掘り出すところから始めます。

一日の流れ

4:00朝食の準備
4:30朝食の提供開始
7:00自分たちの朝食
8:00清掃開始・終わり次第、持ち場に分かれて仕事
9:45午前のお茶休憩
10:00軽食販売の開始
12:00頃お昼休憩?
15:00軽食提供の終了・午後のお茶休憩
16:30(変動あり)夕食の提供開始・お弁当作り
20:00(変動あり)自分たちの夕食
21:00(変動あり)消灯・就寝

16:30以降の時刻が(変動あり)となっているのは、宿泊客の人数によってかなり変動するからです。

ここに記したものは、期間を通しての平均的な時刻になります。

4:00 朝食の準備

前日の夜までにある程度の準備は済ませておくので、当日の朝はお湯を沸かしてお茶を作ったり、温め終わったおかずを器に盛りつけていく程度です。

夕食の準備に比べたら格段に楽ですが、まだ発電機を回しておらず、暗闇の中、各自ヘッドライトで作業していくので、うっかり乗せ忘れてしまっているお皿がないか、寝ぼけた頭でも細心の注意を払って準備していきます。

よう
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おかずの乗せ忘れ程度ならまだ良いですが、ご飯やみそ汁の火のつけ忘れなどは、多くの登山者のその日の登山スケジュールにも影響してくるので、責任重大です!

4:30 朝食提供開始

5時になると、発電機を回して小屋中に電気をつけます。

朝食の提供を待ちわびていた登山者が食堂に詰めかけるし、天気やルートの相談、無くしものの問い合わせや売店での会計など、一気に慌ただしくなります。

お茶やお湯のポットは、水筒に詰めて持って行く人も多くすぐに減ってしまうので、常時残量に注意しておきます。

よう
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忙しい時間帯ですが、登山者たちの期待に満ちた表情を見ていると、良い登山が出来ますようにって、出来る限りのサポートをしてあげたいなと思えます。

ローテーション

私が働いた山小屋は人数が多かったので、このように3つのグループに分けてローテーションを組んでいました。

中番は朝食提供開始の4:30に起きてくれば良くて、遅番は自分たちの朝食の7:00までゆっくり眠れます。

その代わり、早番は朝食の後に9時まで休憩時間が長くもてるので、それぞれに良さがあります。

8:00 清掃開始

掃除場所は、大きく分けて「部屋・廊下」「食堂・キッチン」「受付・玄関周り」「トイレ」があり、それぞれ自分の担当の場所に向かって清掃を始めます。

早く終わった場所のスタッフは、まだ終わらない場所へ助っ人へ行き、みんなで出来る限り早く終わるように協力し合います。

天気が良い日は布団干し!遊んでるわけではありませんよ。笑

日中のふだんの仕事

清掃が終わったら、それぞれの持ち場に分かれて仕事を始めます。

私の働いた小屋は人数が多いので、受付担当やご飯炊き担当など、重要なポジションは長期のスタッフを中心に割り振られていました。

よう
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私はもっぱらおかずの仕込み(主に野菜切り)に従事していました。

水が豊富な山小屋ということもあり、手料理が充実した山小屋だったので、その分仕込みの量も多く、かつ丁寧な仕事が求められました。

「これの太さじゃ駄目だ!」と言われ、それから全部半分の厚さに切り直したことも。泣

日中は節電のために薄暗いキッチン。
山小屋バイト期間中、一番多くの時間を過ごしたのはこのキッチンでした。

ヘリで荷下ろしをするため、嵩張らないように空き缶潰しも立派な仕事!
彼は空き缶潰しを任されていたので、繁忙期は毎日2時間くらいひたすら空き缶を潰していました。

9:45 お茶休憩

一日に2度あるお茶休憩では、散歩したり絵を描いたり、長縄したり。
みんな思い思いの時間を過ごします。

基本的には、お茶を飲みたい人はキッチンで飲みますが、登山客が少なく、外のテーブルが空いている時には、こうして外でお茶休憩をすることもあります。

ちなみに、山での牛乳は超貴重なので、コーヒーや紅茶に入れる際には、入れすぎないように気を付けましょう。

よう
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私はコーヒーにも紅茶にも牛乳は入れない派なので、その代わりと思って一度コップ一杯牛乳を飲んだらめっちゃ顰蹙を買いました。なんでやねん!笑

10:00 軽食販売の開始

これくらいの時間になると、登山口や前日の宿泊小屋からの登山客が次第に集まってきて、また小屋が活気づいてきます。

軽食販売が忙しいと、その分仕込みの手も止まりがちになり、夕食の準備が遅れてしまうので、互いに声をかけ合いながら手際よく進めていく必要があります。

お昼休憩はみんなが揃ってとっている余裕はないので、順番に回していきます。
本当に忙しい時には、ほとんどかき込むようにして胃袋に収め、またすぐに仕事に戻ります。

よう
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外からは登山者たちの楽しそうな声が聞こえてきますが、私は仕込み担当なので、勝手口から時々山を眺めながら、ひたすら野菜を切っていきます。

15:00 午後のお茶休憩

仕込みが順調に進んでいれば、軽食の提供が終わると一息つく余裕が出来ます。

受付から随時連絡は入りますが、これくらいの時刻になると、その日の宿泊人数、夕食・朝食・弁当の数がほぼ決定されるので、後は微調整を繰り返しながら、準備を進めていきます。

この日はめちゃくちゃ余裕のある日ですね。台風でも来てたときだったのかも知れません。

16:30 夕食の提供開始&お弁当作り

ここからの3~4時間が山小屋バイトで一番忙しい時間帯になります。

それぞれ自分の役割をきちんと果たしながら、スムーズな食事提供と後片づけをこなしていきます。

よう
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私は天ぷら担当になったので、もう一人のスタッフと2人で、毎日5種類の天ぷらを、何百人分も揚げ続けました。

食堂に入れる人数は限られているので、食べ終わったところからすぐに片付けて、次の提供の準備を始めます。
洗って使いまわさないと食器が足りなくなる時もあるので、スタッフ間の連携がとても大事です。

お弁当作りも山小屋の大事な仕事のひとつです。
キッチンと食堂を慌ただしく行き来しているスタッフを横目に、こちらはこちらで間違いが無いように的確でスピーディーな作業が求められます。

中身を詰めて、早く冷めるように団扇で仰いで、蓋を閉めて包装紙や割り箸をゴムで留めて…。
ひとつひとつは単純作業ですが、数が多いので、手際よくやらないとなかなか終わりません。

20:00 自分たちの夕食

怒涛の夕食提供&お弁当作りが終わると、自分たちの夕食になります。

この時間が一番楽しく、食べきれないほどの美味しいおかずを目の前に、みんなでわいわいと談笑しながら、ご飯を食べます。

その日の反省や改善点などの真面目な話もしつつ、休みの日にどこに行くとか、山小屋にある本で何が面白かったとか、そんな話をしました。

主に登山者から差し入れされるお酒は飲み放題だし、たまに山小屋からビールを振舞っていただけることもありました。

よう
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翌日の仕事に影響出るほど飲むのはNGですが、同じ山好きの仲間と、リラックスした雰囲気で語り合う時間は最高です。

21:00 消灯 自由時間&就寝

21:00になると、発電機を止めて、小屋中の電気を消しに行きます。

その後はなるべく早く寝るように言われますが、各自の判断に委ねられます。

疲れてすぐに布団に潜りこむ人もいれば、静かにキッチンで飲みながら語り合ったり、星空を眺めに外に出て行ったり。

よう
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私はその頃軽くヨガにはまっていたので、真っ暗な廊下でストレッチを兼ねたヨガ→瞑想を日課にしていました。

その他の仕事

普段はやらないけれど、山小屋の重要な仕事について書いていきます。

水場のチェック

山小屋の水確保は、超重要です!

小屋の水タンクに水が来ていないとなれば、すぐさまパイプを遡りながら、どこかに異変が起きていないかとチェックに走ります。

私は中期スタッフで重要なポジションを任されていたわけでもないし、まだ若くて元気な男だったので、同じように中期で働いていた同年代男性スタッフと共に、よく水場のチェックをしに行きました。

ヘリの荷上げ

荷上げのヘリが飛ぶ日は、朝からみんな少しピリピリとしています。

山小屋での食料確保のほぼすべてをヘリでまかなっているので、ヘリの荷上げがうまくいかないと、登山客に提供する食事はおろか、自分たちのご飯もなくなります。

風や雲の状況によっては、予定通り飛べずに翌日に延期されたり、本来3回往復するはずが2回しか飛べないなんてことも良くあります。

ヘリが荷を下ろせる場所は限られているので、次のヘリが荷を上げて来る前に、全て運んでまた更地にしておかないといけないので、すごく忙しいです。

よう
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特に燃料タンクが重いんだ!ごろごろと上手く転がして運びます。

歩荷

基本的にはヘリの荷上げでまかないますが、うまく飛べなかったり、予想より混んで足りなくなった物資は歩荷で運びます。

私が初めに働いた山小屋は系列展開していたので、登山口まで下りずとも、系列の山小屋まで取りに行けば済んだのでまだ楽でした。

背負子(しょいこ)という、フレームに肩紐がついただけのものに、段ボールを何段も積んでゴム紐で結びます。

よう
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歩荷をしていると、他の登山者から「お疲れ様」「頑張ってるねえ」などと声をかけてもらえるのでとても嬉しいです。

登山道整備

繁忙期はそんな余裕ありませんが、伸びてきた草を刈ったり、壊れた階段を直したりして、登山者が安全に歩けるように登山道を整備することも仕事のうちです。

たいていは山小屋スタッフが気付くより、小屋に来た登山者からの報告の方が早いですが、自分の休暇で山歩きする際も、大丈夫かチェックしながら歩いていました。

山小屋バイト体験談まとめ

今回は山小屋バイトの体験談として、北アルプス裏銀座での仕事内容・一日の流れを紹介しました。

正直な感想としては、山小屋バイトって「もっと暇で、もっとゆるくて、もっと楽」だと思ってました。笑

一日の拘束時間が長く、自由な時間はほとんどありません。

「もっとのんびり山を眺めていたい」
「こんなに良い天気なのにどこにも行けない」

などと感じて悶々とすることもしばしば。

しかしそれでも、合計3回も山小屋バイトに行ってしまう程、なんだかんだで魅力の方が勝ってしまうんですよね。

よう
よう

実はこの記事を書いている最中にも「また山小屋バイトしたいな…」って思ってました。

バイトといえど仕事である以上楽しいことだけではありませんが、もし興味をもったなら絶対やってみるべきです!

山の上での生活は、他の何物にも代えられない素晴らしい体験になること間違いなしですよ!

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