リゾバの求人を検討する際に、寮の仕様って結構気になりますよね。
リゾバの寮は大きく分けて5つのタイプがあります。
- 完全個室(1R個室)
単身用アパートのように、風呂やトイレ・簡易キッチンなども自分の部屋にある。 - ふつうの個室
スキー場、有名ホテルなどに多い。大浴場や共同キッチン・社員食堂などがある。 - 館内寮(客室寮)
温泉旅館などに多い。働く施設の一部にスタッフ用の部屋がある。
「客室寮」はその名の通り、お客様が使う部屋を使います。 - 相部屋
ニセコ・白馬などのスキー場や沖縄などの人気エリアに多い。
1部屋を2人、またはそれ以上で使う。 - シェアハウスのように一軒家(アパート)を数人で使うタイプ
自分の部屋以外の共有施設はみんなで使い、掃除やゴミ出しなどの管理も協力して行う。
今回紹介するのは、私が実際にリゾバするときに使った寮で、完全個室(1R個室)タイプの寮です。
スタッフの人数が多く、どの寮になるかは当日まで知らされていませんでしたが、今までやってきたリゾバの中で一番綺麗な寮でした。
リゾバの求人を見ていて、「完全個室」とか「1R個室」の寮ってどんな感じだろう?って疑問に思った人の参考になれば幸いです。
ちなみに、以前働いたスキー場のリゾバでは、ふつうの個室寮(トイレ・大浴場共同)だったので、本記事と内容を見比べてみると、同じリゾバの寮でも全然住み心地が違うのがよく分かると思います。
温泉旅館での「客室寮」や石垣島リゾバでの「シェアハウス」についてもそれぞれ詳しく紹介しているので、良かったら覗いてみてください。
リゾートバイトは、仕事内容だけじゃなく、生活環境もとても重要です。
勢いだけであまり考えずに応募してしまうと、「こんなリゾバになると思わなかった…もう帰りたい(泣)」となる可能性大です!
リゾバによくある失敗とその解決策は以下の人気記事を参考にしてください。
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私も旅やリゾバで楽しい経験をたくさんしてきたので、同じように素敵な経験できる人が増えたら嬉しいなと思っています。(相談実績300人以上。もちろん無料です。笑)
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リゾバの寮「完全個室」「1R個室」の設備
リゾバの寮で「完全個室」とか「1R個室」と書いてあったら、部屋の間取りはおおむね、普通に一人暮らしする際に賃貸で借りる「一人暮らし用のアパート」を想像してもらえば大丈夫です。
風呂・トイレ・キッチン用流し台が備わっている部屋になります。
逆に、風呂・トイレ・キッチンが各自の部屋に無い寮は、普通の「個室寮」です。
完全個室の寮は、設備の良いところだと、冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・テーブル(椅子)・テレビなんかも各自の部屋に付いてきます。
要は、「数ヶ月間のリゾバ生活を送る上で、最低限必要なものが各自の部屋に揃ってますよ」っていう状態です。
あくまで「最低限」です。
ホテルではないので、電子ケトルとかドライヤーまではまず置いてありません。
「客室寮」に興味のある人はこちらもチェック↓
「完全個室」「1R個室」のメリット
私が感じる、リゾバの寮「完全個室」「1R個室」の主なメリットは以下の3つです。
1.他のスタッフと仕事以外で関わらなくて良い
「完全個室」「1R個室」の寮は、生活に必要なものが自分の部屋に揃っているので、極端な話、仕事から帰ってきたら一度も部屋から出なくてもOKです。
部屋から出なければ、他のスタッフと食堂や風呂・トイレなどで顔を合わせることが無いので、人付き合いが苦手な人にはもってこいの環境です。
単身者向けアパートに暮らしたことがある人なら分かると思いますが、他の住人がどんな人か全て把握していることってあまり無いですよね?
「完全個室」「1R個室」の寮だと、数ヶ月いても他の部屋にどんな人が住んでいるのか分からないことがよくあります。
2.生活にかかる移動距離が短い
リゾバ施設の中には、寮内に食堂や風呂が無く、メインの建物の食堂や大浴場までわざわざ行かなければいかないこともあります。
「完全個室」「1R個室」の寮だと、風呂やトイレでいちいち部屋から出なくて良いので、移動距離が短くなります。
つまり、自由に使える時間が増えます。
例えば、「完全個室」「1R個室」の寮なら、風呂から出てそのまま裸で部屋の中をうろついてても、誰にも何も言われません。
冷蔵庫や電子レンジもついている部屋なら、ある程度食料を買い溜めしておけるので、コンビニやスーパーに買い出しに行く頻度も減らせます。
3.自分のペースで生活できる
「完全個室」「1R個室」の寮なら、食堂や風呂の利用時間に左右されず、自分の好きなペースで生活できます。
洗濯機だけは洗濯ルームに何台かまとめて置いてあり、共同で使う場合も多いですが、もし洗濯機も自分の部屋にあれば、他の人が使っていて使えないなんてこともありません。
とにかく生活の自由度が高いのが「完全個室」「1R個室」寮のメリットです。
「完全個室」「1R個室」の寮は、仕事とプライベートをきっちり分けて、自分の時間を確保・自由なペースで生活したい人におすすめです。
「完全個室」「1R個室」のデメリット
もちろん良いことばかりではないので、しっかりとデメリットもお伝えします。
1.寮費がかかる場合が多い
リゾバといえば「寮費無料」が当たり前と思っている人も多いですが、「完全個室」「1R個室」の寮では月1万円~3万円の寮費がかかる求人が多いです。
寮費がかからなくても「水道・光熱費」がかかったり、「清掃費」がかかる求人が多いです。
自分で賃貸契約するよりははるかにお得ですが、他の求人なら無料で済むところを、費用がかかるとなると急に損した気分になるんですよね。笑
寮にかかる費用がすべて無料で、なおかつ「築浅」「綺麗」なんて求人は待遇が良すぎるので、他の部分(仕事内容・人間関係)で難があるのでは?と勘繰ってしまいますね…。
2.掃除しなくてはいけない場所が多い
「完全個室」「1R個室」の寮だと、自分の部屋に風呂・トイレ・キッチンがあるので、その分他の寮よりも掃除する場所が増えます。
自分で汚しているので自分で掃除するのは仕方無いのですが、洗剤やスポンジ等も持参になるので、掃除用具を揃えるだけでも数千円の出費になります。
他のタイプの寮なら必要ない「トイレットペーパー」ももちろん持参。
嵩張るから買い出しめんどくさいんですよね。
水道管が詰まったり何かトラブルが起きると直るまで使えないし、修理費用を実費請求される場合もあります。
3.孤独になりやすい
「完全個室」「1R個室」の寮だと、基本的にその他のタイプの寮より他のスタッフと仲良くなりづらいです。
わざわざ部屋を訪ねていくのもハードルが高いし、そもそも規則で他の人を部屋に入れるのを禁止されている寮もあります。
私は各地から集まってきたスタッフと仲良くなるのもリゾバの醍醐味だと思っているので、部屋に籠りがちになる「完全個室」「1R個室」の寮は少し寂しいなと思ってしまいます。
「完全個室」「1R個室」の寮は、“リゾバならではのメリット”が無くなってしまう場合が多いですが、好きな場所に数ヶ月間だけ住みたくて、その他の条件はなるべく「普通の一人暮らしのように暮らしたい」人には向いていると思います。
私が使った「完全個室」「1R個室」の寮
私が実際に使ったことのある「完全個室」「1R個室」寮を紹介します。
施設名や寮名は伏せますが、写真と動画で紹介するので、より具体的なイメージがつかみやすいかなと思います。
まずはじめに寮の条件を紹介します。
寮の条件
- 寮費無料(水道・光熱費等も無料)
- 退去時:清掃費用11,000円かかる
- 整理整頓に努め、万が一、備品の破損や排水溝つまりが起きた際には実費請求の可能性あり
- ゴミ袋は地域指定のものを自分で用意、各自で指定場所へゴミ出し。
- 他人を部屋に入れない
- 共用部(廊下・屋上等)に私物の放置禁止
- 部屋・建物内禁煙
- BBQ・騒音・振動など、他の入寮者や近隣の住民の方に迷惑になる行為の禁止
「完全個室」「1R個室」ならではの条件もあるし、人数の多い施設だからという条件もあるし、そもそも常識だよね?って感じる条件もありました。
寮の写真・動画
玄関からの寮全体の写真です。
こうしてみると本当に一人用のアパートとなんら変わりありません。
第一印象は「うわっ綺麗!」でした。
今までのリゾバの中でも断トツに綺麗な寮です。
私は実家がそもそもかなり田舎で、私が使っていた離れはネズミが天井裏を走り回っているようなところだったので、これだけ綺麗だと逆に「綺麗に使わなきゃ」って気を使うので苦手なんですよね。笑
トイレは便座暖め機能付きのウォシュレットでした。
実はついこの前まで住んでいた家が汲み取り式のぼっとん便所だったので(笑)、こんな多機能あっても使いこなせませんけど…たまには使ってみようかな?
「完全個室」「1R個室」の寮では、トイレがすぐ隣にあるユニットバスの部屋も多いですが、この時の寮はトイレが別でした。
洗うスペースも畳一畳くらいあって、狭くは感じません。
この時のリゾバは勤務期間が真夏だったので、お湯を張ることはありませんでしたが、寒い時期に働く時は「完全個室」「1R個室」の寮だと、毎日自分で準備するのはちょっとめんどくさそう。
私は足を伸ばしてざぶーんと入れる大浴場つきの寮が一番好きです。
この時の寮は、洗濯機も各自の部屋にありました。
退去時に清掃料を取っているので、(専門の業者が入っているのかな?)カビなども無くとても綺麗です。
45Lもあるので、一人用としては十分すぎる大きさです。
結構音や振動が大きかったので、深夜に使うのは止めておきました。
この時のリゾバは、11:00~17:00で社員食堂が使えますが、時間が短いので自炊スペースもあるのは助かりました。
ただしかなり狭いので、まともな料理は作るのは早々に諦めました。
下のツイートは私のリアルな食生活です。笑
一応包丁とまな板も持っていきましたが、この狭さでは…。
まかない2食出る、自炊可能寮のリアル。
— けんのリゾバ旅 (@rezoba_ken) July 5, 2023
これくらいで良いんよ。下手に生鮮食材買って調味料まで揃え出したら、出費も労力・時間もどんどん削られていくからね🙃
しかも最後の処分に困る。
3食自炊の求人は大変よなあ😭絶対選ばん。 pic.twitter.com/OF65Lfgkg1
この時の寮は、冷蔵庫と電子レンジも付いていました。
特に冷凍庫まで付いているのがありがたいですね。
暑かったので、氷とバナナと牛乳でよくシェイクを作って飲んでました。
この時の寮はベッドで、シーツや掛布団、枕は自前でした。
第一印象で、「マットレスがへたってるなあ…、腰が痛くなりそう」と思いました。
個人的な好みとしてはベッドより布団の方が好きなのですが…。
ちなみにベッドも敷布団も無く、全ての寝具を持参しなければいけない寮も中にはあります。
送るにしても買うにしても高くつくので、初期費用を抑えたい人は避けるべき求人ですね。
この時の寮で一番不満なのがこのマットレスでした。
最初は他が良いのでこれくらいは我慢するかと思っていたのですが、やはり疲れが取れないので、敷布団を通販しました。
私はAmazonレビュー愛好家なので、評価と値段のバランスがすごく良かったこちらを購入。
レビュー通りとてもコスパの良い敷布団でした!へたれマットレスは使わないことにして壁に立てかけてました。
私はパソコンを良く使うので、テーブルと椅子があればなお良かったですが、生活に「最低限必要なもの」ではないので、仕方ないですね。
結局、amazonで安いテーブルを買いました。
快適な生活のためには、「節約」と「ケチり過ぎない」のバランスが大事ですね。
本当は椅子も欲しかったけれど、ベッドを椅子代わりに使うことにしました。
寮の設備としては、あとクローゼットとテレビがありました。
私はテレビはほとんど見ないのでどうでも良くて、ベッドの下の収納スペースだけで服は収まったのでクローゼットも空のままです。
写真でだいたいのところは紹介しましたが、一応動画にも撮ったので、良ければ観てみてください。
「完全個室」「1R個室」が多い派遣会社
「完全個室」や「1R個室」の求人を探すのは簡単で、派遣会社のサイトの求人検索画面で条件にチェックを入れたり、フリーワード検索で「完全個室」や「1R個室」、または「アパート」などと入力するだけです。
「リゾバ.com」や「リゾートバイト.com」では、フリーワード検索を使わなくても、「寮部屋内にトイレ風呂付き」「1R個室寮」というボタンがあるので、それで絞れます。
「リゾートバイトダイブ」も2023年9月のリニューアルでフリーワード検索が無くなったかわりに『部屋内に風呂・トイレ完備』のボタンが設置されましたね。
私のおすすめ派遣会社の「完全個室」求人数は以下の通りです。※2024年11月
リゾバ.com1,147件
リゾートバイトダイブ
858件
リゾートバイト.com
953件
ワクトリ
327件
アルファリゾート
1,372件
【リゾートバイト.net】
件数は不明だがそこそこある
これも時代のニーズに合わせてでしょうか。10年前には考えられないほどのリゾバ先が、完全個室に対応しています。
「完全個室」「1R個室」の寮を決める際の注意点
リゾバの寮の中でも特に人気な「完全個室」「1R個室」タイプの寮ですが、決める前に必ず担当者に確認しておきたい注意点が3点あります。
気になる事を挙げ出したらキリがないですが、特にこの3点だけは必ず聞いておいてください。
- 求人票に載っている写真がいつ撮られたものか
- 自分が入寮する前に、清掃業者が入ってクリーニングするのかどうか
- 水回りその他のトラブルが起きた時の対応
1.求人票に載っている写真がいつ撮られたものか
「完全個室」「1R個室」タイプの寮に入りたいと思う人のほとんどが、何故かその他のタイプの寮に比べて「より綺麗なはず」と思ってそちらを選ぶ傾向にあります。
おそらくですが、ひと昔前までは、リゾバでそのような「完全個室」や「1R個室」タイプの寮があまり無く、サイトに載っている写真が比較的綺麗なものが多いせいもあると思います。
実際に「築浅」だったり「綺麗な」寮も多いのですが、すべてがそうとは言い切れません。
中には古いアパートを一棟買い取って寮にしている場合もあります。
※完全個室や1R個室の寮 = 綺麗というわけではありません。
写真を撮った時は新築で綺麗だった部屋も、2,3年も色んな人に使われれば十分汚くなります。
いつまでも綺麗だった時のままの写真を載せている可能性もあるので、「今はどんな状態か」をしっかりと確認しておきましょう。
2.自分が入寮する前に、清掃業者が入ってクリーニングするのかどうか
「完全個室」「1R個室」の寮は、前に住んでいた人の生活習慣がモロに部屋に表れます。
特に水回りは、きちんと綺麗に使える人じゃないとすぐにカビや異臭が発生します。
たとえ清掃代を取られたとしても、きちんと清掃業者が入ってクリーニングされた部屋なら、まず耐えられないレベルの問題は起こりません。
入寮してすぐにカビキラー片手に格闘なんかしたくないですよね?
かなりよく聞く「寮の失敗あるある」なので、事前に確認しておくことを強く薦めます。
3.水回り、その他のトラブルが起きた時の対応
どれだけ気を付けて使っていても、水回りのトラブルが起きたり、不意に寮内の設備・備品を傷つけてしまうことはあると思います。
そんなときに、どれくらいの範囲まで対応してもらえるのかは予め確認しておくと良いです。
費用についてもそうですが、数日シャワーやトイレが使えないなんて、リゾバ生活・仕事にも影響しますからね。
いざ何かが起きてから、困るのが自分側にならないように、そんなことまで…と思うかも知れませんが、前もって確認しておけば安心できます。
まとめ
リゾバの寮の中でも特に人気の高い「完全個室」「1R個室」について紹介しました。
色んなタイプの寮がある中で、自由度の高さや自分だけの空間に惹かれて選ぶ人が多いのは分かりますが、その分費用がかかったり、事前に準備するものも多くなりやすいです。
せっかく費用も仕方なしと考えて選んだ「完全個室」「1R個室」の寮が、思っていたのと全然違ったー(泣)なんてことにならないように、本記事で紹介した内容で気になる点は担当者にしっかりと確認してから応募してくださいね。
きちんと確認しておけば、もし条件と違った場合にきちんと交渉出来ます。
(寮変更・費用減額・設備の設置等…)
本記事の内容が、素敵なリゾバ選びの参考になれば幸いです。
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