今回はアイスランドを自転車で一周した筆者が、2021年の夏休みに自転車で東北を縦断したときの装備を紹介します。
ただ走りぬくだけではなく、「海でも川でも釣りまくり!」「登山やトレッキングもするぞ!」とサブテーマを設けて、東北の夏を思いっきり満喫しようと思って選んだ装備たちです!
結果、福島駅から青森の大間崎まで、走行距離1100キロ、累積標高差10700メートルを無事走り抜き、釣りも登山も大満足な縦断となりました。
軽量化にこだわったことや、あれもこれもしたい!と欲張ったことで旅にどんな影響が出たのか。
自転車旅の装備を選ぶ上での参考にしていただけたら幸いです。
自転車旅の装備一覧
キャンプ道具
キャンプ道具については、基本的に日本一周バイク旅の装備を紹介!旅歴20年以上の私が厳選した道具たち<キャンプ編>と同じです。
今回は真夏の2週間という短い期間だったので、さらに軽量化を図り、より軽快に動き回りたいと考えました。
今回は新しく試してみた道具をメインに紹介します!
テント代わりにしたもの
もう20年以上愛用している究極の一人用テントの代わりに、さらなる軽量化と解放感を求めて、蚊帳とタープだけで旅してみよう!と思い立ちました。
蚊帳は大好きなシートゥーサミットで即決。
タープについてはあまり知識が無かったのですが、色々調べて【20D】【シリコンコーティング】というポイントで選びました。
結果、どちらも商品自体の質としては大満足でしたが、設営の簡単さにおいては究極の一人用テントには到底及びませんでした。
基本的に毎日移動するので、テントは設営のしやすさが超重要ポイントですよね!
この時以降タープ×蚊帳の旅はしていません。笑
寝袋代わりにしたもの
実は登山だけではなく、トレイルランニングという競技にも力を入れていた時期があり、寝袋の代わりに【エマージェンシーシート】を持って、夜通し山の中を走り回っていたことがありました。
山の上でも平気なのだから、夏休み限定なら寝袋なしでもいけるんじゃないかと思ったのです。
結果、天気の悪い日や標高の高い場所では少し寒いときもありましたが、真夏の短期間に限るなら、【エマージェンシーシート】だけでも十分ありだな!と感じました。
とにかく小さくて軽い!156グラムで手のひらサイズの寝袋なんて他にはありませんからね。
薄い寝袋すら暑すぎる真夏はこれでOK!
長期の旅や他の時期に旅をする場合には、こちらの記事でもおすすめしているモンベルの寝袋がおすすめです!
飯ごう・針金・着火剤
釣りをして焚火で焼いて食べたい!と考えていたので、今回は飯ごうを持っていきました。
針金と落ちている枝3本を組み合わせれば簡単に飯ごうが吊るせます。
着火剤があれば素人でも簡単に焚火が起こせます。
結果、実は川では一度も釣れなかったし、焚火が出来る場所があまりなかったので、一回きりの贅沢となりました。
写真の鮎は近くのスーパーで買ってきて焼きました。笑
正直、飯ごうやその他の焚火セットはなくても良かったです。
特に着火剤は匂いがきつくて扱いに困りました。
あれもこれもと欲張った結果ですね。笑
服装
帽子
帽子は絶対持って行きましょう!ないと確実に日差しでやられます!
ヘルメットがある人はその方が安全性は高いですが、嵩張るので私は帽子にしました。
登山もしたいと考えていたので、はじめは登山用の帽子だけで良いと考えていたのですが、逆に自転車用の帽子を登山でも使う事にしました。
装備一覧の写真で載せた帽子ではなく、こちらの商品です。
ポイントは後ろのひらひらした部分です。
これがあるだけで、強い日差しから首筋を守れるので、体力消耗が激減します!
モスキートネット
渓流釣りのときに、蚊やアブが大量発生しているときがあるので持っていったのですが、釣り以外でも、山道を走っている時に小さな虫がいつまでもまとわりついてきて、「モスキートネット」があって助かりました。
アウトドアが大好きなのに、虫は苦手なのです。
サングラス
サングラスも絶対に持って行くべきです。
サングラスを掛けていないと、眩しくて知らず知らずのうちにしかめっ面で走ることになります。
飛んでいる虫から目を守る効果もあります。
もし夕方以降にも走る機会があればレンズが透明なダテ眼鏡もあると良いです。
服(シャツ)
自転車旅では、普通の旅以上に速乾性が重要です!
なぜなら、車やバイク・徒歩での旅に比べて自転車旅は圧倒的に汗をよくかくからです。
夏だけに限らず、たとえ真冬でも、長時間自転車を漕いでいると必ず汗をかきます。
私はトレイルランニングでこちらの商品を知ってから、ずっと愛用しています。
洗ってもすぐ乾くのはもちろん、汗がシャツの内側に戻らない仕組みになっているので、どれだけ汗をかいても肌がべとつかなくて最高です!
夏だからというのもありますが、公園などで一度脱いで洗ってすぐ着ても、5分後くらいには完全に乾いていました。
半袖・長袖のタイプもあります!
ズボン
都会ではランニングパンツ、それ以外の9割以上は水着で過ごしていました。
水着の速乾性はマジで最高です。
お尻にクッションが入っているサイクリングパンツも持っていったのですが、汗で蒸れて痒くなってからはずっとバッグの奥底に眠ってました。
真夏で大量に汗をかいても蒸れないサイクリングパンツがあれば良いのですが…。
私が持っている水着は派手なデザインなので街中では人目を気にして履けませんでしたが、もっとシンプルなデザインのものならそれ1枚だけで済んだかも。
靴
山にも行きたい、海や川にも行きたいと欲張ったので、靴は3足持っていきました。
しかし、こちらも9割以上、サンダルだけで過ごしました。
水着やサンダルの良い点は、下着や靴下を履かなくても気にならないところですね。
荷物が減りますし、洗濯が楽になります。
今回は真夏で毎日クソ暑かったので、公園の水道や川などの水場を見つけては全身に水浴びしてました。
レインウェア
レインウェアも、トレイルランニングで愛用していたこちらの商品を持っていきました。
- 上下合わせても僅か230gという驚異的な軽さです!
- 耐水圧が20,000mあるので、よほど激しい雨の中を突き進むのでなければ十分です。
- トレイルランニング向けに作られているので、蒸れにくさが素晴らしいです!
- さらさらとした肌触りに作られているので、汗をかいても肌に張り付かず、着心地の良さが続きます。
防寒着
トレイルランニングで使っていた商品ばかりになってしまいますが、本当に使いやすい物ばかりなので自信を持っておすすめします!
- 一般的な防寒着と違い、ジャケットは脇の下、ズボンは太ももの外側に、換気のためのベンチレーションがついているので体温調整がしやすい。
- 特殊なシート形状の化繊素材なので、一般的なダウンや化繊素材の防寒着と比べて圧倒的に乾きやすい。
たとえ真夏でも防寒着として長袖が一枚あると安心です。
寝袋を持たずエマージェンシーシートだけで行こうと決められたのは、この防寒着の性能に強い信頼があったからです。
自転車周り
ヘッドライト・テールライト
ヘッドライトとテールライトは、旅に限らず自転車乗りとしては必須の装備ですね。
私は小さくて軽いこちらのライトをつけています。
どちらのライトもUSBケーブルなしで、直接USBポートに差し込んで充電できるのがとても便利です。
スマホホルダー
知らない道を行くときに、今やスマホでナビは欠かせませんよね。
こちらのスマホホルダーは通販サイトでの購入者の評価を見ても分かるように、他の追随を許さない人気ぶりです。
私自身すでに2年以上使っていますが、とても使いやすいのでおすすめです!
画面を見すぎて危険運転にならないように気を付けましょう!
ドリンクホルダー
シンプルなものが良かったので、こちらを2つ買ってフレームに取り付けました。
キャンプ時に便利なプラティパスの水筒は持っているのですが、やはり自転車に乗ったまますぐ取れる位置に飲み物を常備出来るのは便利です。
自転車バッグ
自転車旅のバッグとして世界中で定番中の定番オルトリーブ。
私はドイツに住んでいるときにこのバッグを買って、その後アイスランドもこれで一周しました。
完璧な防水性能や荷台への着け外しの簡単さ、そこそこ自立してくれる形状など、一切不満がありません!
すでに5年以上使っています。
たとえそのうち壊れたとしても、また同じものを買うと思います。
輪行バッグ
自転車旅をするなら、輪行バッグは必携品です!
以上のようなトラブルが起こった場合にも、これ1つ持っておくだけでバスにも電車にも乗れるので、すごく助かります。
私も実際に旅先で荷台が壊れたことがあり、輪行バッグがあったおかげでバスと電車を乗り継ぎ街まで行って修理することが出来ました。
モンベルの輪行袋は、安くて小さくて簡単なので、おすすめです。
もう10回以上使っていますが、とても使いやすく、ネットでの評価が高いのも十分頷けます。
鍵
私は過去に2度も自転車を盗まれたことがあって、その経験から言うならば、どんな鍵をしていても、盗まれるときは盗まれます。
なので、私は「鍵をしていますよ!」という意思表示のためだけに鍵をつけています。
こちらの商品は、ロープの部分に癖がないので使いやすいです。
電信柱やガードレールなどと繋げておけるように、長めの180㎝のものを使っています。
自転車工具
私は整備にそれほど自信がないので、工具はいつも最低限のパンク修理キットと六角レンチ(5mm、4mm)しか持っていきません。
繊細な整備が必要な時はプロの自転車屋さんにお願いします。
ちなみに、私が今乗っている自転車を買ったのはサイクルベースあさひなのですが、サイクルメイトという自転車保証サービスがすごく便利です!
全国に500店舗もあり(※2022年4月現在)どの店舗でも、無料で点検が受けられるので、東北縦断中も秋田でギアとブレーキの調子を見てもらいました。
鍵の項目で自転車を盗まれたと言いましたが、サイクルメイトの保証期間1年以内だったので、新品の自転車を20%の価格で買うことが出来ました。
自分でも整備出来るようになれたらよいなと思い、初心者にも分かりやすいと評価の高かった自転車のメンテナンス本を買ってみました。
口コミ通り写真もたくさんで、整備ど素人の私でもとても分かりやすかったので、これから自転車で長期旅に出る人は、前もって勉強しておくと、思わぬトラブル時に役立つと思います。
遊び道具・その他
遊び道具やその他の荷物については、一般的な自転車旅とはあまり関係がないと思うので、詳しい説明は省きます。
まとめ
キャンプ道具については、今回新たに試した商品より長年愛用してきた道具たちの方が圧倒的に使い勝手が良かったです。
しかし、今残っている厳選道具たちもこうして色々試してみた中で生き残ってきた道具たちなので、これからも色々と試行錯誤を繰り返しつつ、さらに素晴らしい装備に仕上げていきたいです。
日本一周バイク旅の装備を紹介!旅歴20年以上の私が厳選した道具たち<キャンプ編>で紹介している道具は本当に使いやすいものばかりです!
旅の準備に迷った際はぜひ参考にしてみてください!
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