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道の駅でテントってあり?旅人の野宿場所18選を徹底解説

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日本一周などの長期の旅に出ると、節約のために宿に泊まるのを控えたい日もありますよね。

しかし「無料 or 安いキャンプ場も近くにないしなあ…」って場合もあると思います。

そんなあなたに、旅歴15年越えの筆者が無料の野宿場所18選を徹底解説いたします!

けん
けん

今まで、本当に色んな場所で野宿をしてきました。
むしろ騒がしいキャンプ場よりも快適なところもたくさんありました。

「道の駅でテントはアリかナシか?」「俺はこんなところで寝たことがあるぞ!」なんて、旅中の宿泊場所については、旅人同士でよく話題に上ります。

この記事があなたの旅の節約に(または面白い経験のひとつに)繋がれば幸いです。

法律的な問題については、あくまで自己責任でお願いいたします。

旅の手段と野宿の難易度

具体的な野宿場所を紹介する前に、「旅の手段と野宿の難易度」について触れておきます。

けん
けん

私の経験上、旅の手段と野宿の難易度については以下の通りで、例外はまずありません。

自転車 < バイク << 徒歩 <<<<<< 車

はっきり言って、車で旅をする場合、野宿はほとんど不可能です。
たいていの場合、誰かに見つかると「あいつ何やってんだよ!」的な視線を盛大に浴びますし、苦情の元ですし、通報される可能性も高いです。

車での旅はせいぜい車中泊に留めておき、テントやタープを広げるのは、よほど人目につかない場所が偶然見つかった場合のみと考えておくのが無難です。

自転車

野宿と自転車はとても相性が良いです。

  • 適切な野宿場所を探すために行ったり来たりしていても、バイクや車のように音が響かないので気付かれにくい
  • 見つかっても「道に迷ったのかな?」くらいに思われて怪しまれにくい
  • 車やバイクよりも入っていける道の選択肢が多い
  • 頑張って旅してる感が出るので、「野宿も仕方ないな」と思われやすい
  • 徒歩よりも簡単に移動できるので、広範囲で探しやすい

バイク

バイクも自転車ほどではないにしろ、野宿がしやすい旅の手段です。

  • 夜中にうろうろと彷徨うのは目立つけれど、日中にしっかりと野宿場所を見つけておくと良い
  • 車よりも色んな場所に入っていけるし、それほどスペースも必要ない
  • 旅してる感は荷物の量で演出(日本一周中などの看板も効果的)
  • 自転車や徒歩よりもさらに広い範囲で探せるし、移動が楽

徒歩

徒歩での野宿は、地図での下調べが肝心です。

  • 目星をつけておいた場所がイマイチだと、別の場所に移動するのが大変
  • 自炊セットも持って徒歩で旅するのは荷物が多くなりすぎる→夕飯をどこかで食べてから野宿出来そうな場所に移動すると暗くなりがち
  • どこにでも入っていける強みがある(階段があっても問題なし)

どんな方法で旅をするにしても、野宿場所選びには十分慎重になり、出来る限りひっそりと、その地域で暮らしている人の反感を買わないように心がけましょう。

野宿レベル1.一般的な野宿場所

海・川原・河川敷

海岸は公共の空間ですので、基本的に誰もが自由に使用することができます。しかし、それは無制限ではなく、海岸法により施設の設置や土地の掘削などの一定の行為について制限がかけられています。この制限された行為を行うには、海岸管理者の許可が必要です。

引用:富山県/海岸に関する相談は (pref.toyama.jp)

以上のことからも分かるように、本来、海は誰もが自由に使える場所です。
川についても同様です。


説明分の中にある【一定の行為】というものは、「海岸法」や「河川法」で定められたもので、例えば海の家や、河川敷のグラウンドなどがこれにあたります。

主に何かしらを建設したりして手を加える場合ということですね。

一時的なキャンプ・野宿はこれらの【一定の行為】には当てはまらないので、基本的に自由に行えるということになります。

しかし実際には、日本の海岸や川のほとんどは、その地域を管理している自治体などがいて、「キャンプ禁止」「野営禁止」といった看板が立てられていることも多いです。

じゃあ看板がなければどこでも大丈夫って事?

自治体に確認するのが一番確実ですが、どこが管理しているのか分からない場合もあるし、毎日となると正直大変すぎますよね。

けん
けん

直火はしない、ゴミはきちんと持ち帰る等の配慮をきちんとすれば、1泊程度の野宿で文句を言われることはまずないと思います。

海は解放感抜群!天気が良ければマット一枚で寝ることも。
橋の下は雨でも安心!※ホームレスではございません。

※海や川での野宿は、高潮や増水の危険性を考えて場所を選ぶ必要があります。
少しでも危険を感じたらすぐに非難しましょう。

公園

公園も、たとえ「キャンプ禁止」等の看板が立っていなくても、基本的には公園を管理している自治体などがあるので、管理者に許可を取る必要があります。

しかし、都市部の公園ならまだしも、少し田舎の公園なら、文句を言われるどころか「どこから来たの?頑張ってね!」とか「これ良かったら食べて」などと言って地元の人たちから応援、差し入れを頂くこともあります。

公園はトイレや水道も使えるので、とても便利な野宿場所です。

けん
けん

もちろん、中には快く思わない人もいることを考えて、出来る限り他の公園利用者の迷惑にならないように気を付けて野宿します。

東屋があれば、もはや家。出て行く前に雑巾で綺麗に掃除させていただきました。
暗くなってから場所を見つけて張ると、朝起きた時に「こりゃ場所間違えたな!」となることも。

道の駅・駐車場

おそらく「無料で泊まれる場所」として一番認知度が高いのは、「道の駅」ではないでしょうか?
道の駅は、食堂や売店、温泉施設が併設されているところもあって、便利さだけで言えば公園を上回る最高レベルの野宿場所です。

夜中でも車の出入りや人の動きがあって落ち着かないので、個人的にはあまり好みではありませんが、野宿場所候補としては頼りになる存在です。

道の駅ってどこでも泊まれるの?

「道の駅」駐車場での車中泊は可能ですか?
「道の駅」は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています。もちろん、「道の駅」は、ドライバーなど皆さんが交通事故防止のため24時間無料で利用できる休憩施設であるので、施設で仮眠していただくことはかまいません。

道路:道の相談室:休憩施設「道の駅」 – 国土交通省 (mlit.go.jp)

えっ?!車中泊もだめなら、野宿なんてもっとダメなんじゃ…。

「車中泊禁止」「キャンプ禁止」と看板が立っているところは別として、1泊程度の野宿なら黙認されているのが現状かなと思います。

他の利用者の迷惑にならないようにして、管理者から注意を受けたらすぐに撤収すれば大きなトラブルにはならないと思います。

けん
けん

自転車やバイクで旅するときは、駐車場の端っこに停めて、横の空きスペース(芝生の上とか)にテントを張っています。

道の駅以外にも24時間開放している駐車場はたくさんあり、野宿に適しています。

ただし日の出や夜景のスポットになっている駐車場では、道の駅と同様に夜でも車の出入りが激しかったり、若者の溜まり場になっていることもあるので、治安の面で少し心配があります。

駅・バス停

田舎の駅は運行時間を過ぎると無人になるため、野宿に使えることは容易に想像できそうですが、バス停で野宿?と、こちらは疑問に思う人もいるかもしれませんね。

しかし風の強い海沿いの地域や、北陸や東北より北の雪の多い地域では、バス停が小屋になっていることが多いんです。

バス停なのでそれほど広くはないですが、駅と同じくテントを張らずとも雨風が凌げて便利です。

バス停かあ!考えたことなかったなあ!

けん
けん

こんなところで寝るのは私だけかと思っていましたが、ネットで調べてみたら、バス停で野宿している人はかなりたくさんいるようで、私も逆に驚きました。

蜘蛛の巣が立派なバス停。
こんな可愛いデザインのバス停もあります。

野宿レベル2.少し勇気や交渉力が必要な場所

スーパーや商店の軒下・駐車場

都会ではまず無理ですが、田舎のスーパーや商店は閉店時間が早いので、誰もいなくなってから、軒先や駐車場の端で野宿が出来ます。

閉店前にお店の人に確認を取っておけば一番確実です。

ただ尋ねるよりも、何かしら買ったついでに聞くと成功率が上がる気がします。

寺・神社

お遍路をしたことがある人なら、お寺に泊った経験のある人は多いのではないでしょうか?

四国にはお遍路さんに無料で提供されているお寺が何ヶ所もありますが、四国以外でも、聞いてみるとかなりの確率で承諾してもらえます。

「お寺や神社ってのは、そもそも困っている人を救うためにあるんだからな!」と言ったお坊さんの言葉に感銘を受けたことを、私は18年経った今でも忘れません。
※もちろん場所によるので、仮に駄目だと言われても、話が違うじゃないか!と怒らないでください。

住み込みのお坊さんや神主さんがいない場所では、神様に手を合わせてからひっそりと野宿させてもらいます。

寺とか神社なんて何か出てきそうで怖くないの?

けん
けん

私はむしろ神様に守られているような気分ですやすやと良く眠れます。
静けさで言えば一番良い野宿場所かもしれません。

24時間空いている不動尊の部屋で寝させてもらったことも。
きんきんに冷えた廊下を掃除した後に、座禅を指導していただきました。

民家の庭

民家に尋ねに行くのは他の場所よりも勇気が必要ですが、例えば土地の広い農家さんの家などは意外なほど成功率が高いです。

「ご飯は食べたのか?」とか「風呂は入ったのか?」とか「布団敷いたから中で寝てきなさいよ」とか、色々世話を焼いてくれる優しすぎる方もいるくらいです。

私は30歳を超えてから、「いい年こいたおっさんが何やってんだ」的な後ろめたさを感じて民家に泊めてもらうことは無くなりましたが。笑
学生とか20代前半なら十分可能性があります。

こちらも当たり前ですが、迷惑がられて追い払われることもあります。

けん
けん

2、3軒聞いてみて駄目なら、その近辺は防犯意識が高い地域だと思うので、別の方法を考えた方が良いと思います。

海や川と比べて、人目につかなさという点では森が良いです。
しかし森の中というのは、一見静かなようで、実は枝葉の擦れ合う音や動物の鳴き声などで結構うるさいものです。

テントを開けたら光る眼が2つこちらをじっと見ていたりすると、襲われることはないだろうと思いながらも、その後なかなか寝付けなかったりします。

徒歩での旅ではない場合は、乗り物を道路脇に放置したままになってしまうので、それも心配です。

けん
けん

旅してるっていうより、冒険している気分ですね。

自然との一体感は抜群ですが…。
湧水があると良い野宿場所の候補になります。

野宿レベル3 快適ではないけれど仮眠程度なら出来る場所

空港

これは日本旅というよりは、主に海外旅で使うことが多いですが、日本でも24時間開放されている空港では仮眠が可能です。

乗り継ぎの間が長かったりして、椅子の上や壁際にごろんと横になっている旅行者をよく見かけますよね。

基本的に24時間人が動き回っているし、がっつりと寝込んでしまうと荷物が心配なので、私は空港ではあまり寝ないようにしていますが、道の駅の無料休憩所と同じく、場所によってはコンセントが使えるという最大級のメリッがあります!

かなり空いているときに限り、椅子を使います。

野宿レベル4 快適ではない上に色々と問題がありそうな場所

非常階段

都会であまりにも野宿出来る場所が見つからなくて、仕方なく使った場所です。
※いや、都会は安宿で乗り切れよ!というごもっともな意見あると思います!

ある程度の高さまで登れば見つかる心配はないと思いますが、絶対とは言い切れません。

私自身、ほとんど勢いだけで旅をしていた未成年の頃にしか使ったことはありません。

けん
けん

万が一、誰かに見つかって通報されていたらどうなってたんだろう…。

ナイトモードで撮ろうとしたら、ブレまくりの18歳。

野宿レベル5 ネタ的な場所。もはや旅の最中ではない

岩壁・雪の中

私は登山が趣味なので、山の上でキャンプ、または寝袋だけで寝ることはしょっちゅうあります。

屋久島で住み込みバイトをしていた時には、岩壁をクライミングして、途中の岩棚で野宿しました。
登山用語的には、ビバークと言います。

雪山登山では、雪を掘ってその中に寝たりします。
雪洞泊といって、雪山ではテントより暖かいです。

けん
けん

危険と隣り合わせだからこそ感じる魅力があるんです。とか言ってみる。

寝るときも一応命綱をつけて寝ます。
みんなで作れば楽しい雪洞泊。

一番おすすめな旅の無料宿

最後に。これは野宿とは言えませんが、旅をしていて出会った旅人たちの家に泊めてもらう事がよくあります。

「タダで泊めてもらえてラッキー!」ということではなくて、それだけ仲良くなれたことが嬉しいのです。

旅の最中の無料宿というよりも、むしろ旅人たちにまた会いに行くための旅をすることすらあります。

ただ自由に駆け巡るだけではなくて、人との出会いも旅の醍醐味ですよね!

けん
けん

みんな変わらず元気にしてるかな?
またみんなに会いたいなってずっと思ってるよ!

まとめ&野宿をする際の注意点

今回は、旅の野宿場所として全部で15ヶ所+(3ヶ所)を紹介しました。

海・川原・河川敷・公園・道の駅・24時間開放の駐車場・駅・バス停・お店・寺・神社・民家の庭・森・空港・非常階段+(岩壁・雪洞・旅人の家)

どこで野宿をするにしても、まず考えることは「ここで野宿をして、周りの人に迷惑がかからないかな?」ということです。

法律や条例などで決まりはあるものの、大抵の場所では、周りの人が迷惑と感じなければ問題が起きません。

逆に、例えお金を払って泊まる宿やキャンプ場でも、他の人に迷惑をかけたら良くないですよね?

出来る限り自分が野宿をする前の状態を保ち、余裕があれば少し掃除していくくらいの気持ちで使わせてもらいましょう。

時間帯も、例えば駅やバス停・お店などは、人がいなくなってから設営して、人が来る前に撤収が基本です。

けん
けん

旅らしさを十分に感じられる野宿の素晴らしさを、これからの旅人たちから奪わないためにも、今回の記事を読んでくれたみんなが、マナー意識を持ちつつ野宿を楽しんでいけたら良いなと思っています。

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