山菜採りの服装と道具について、おすすめ商品と選ぶ際のポイントを徹底解説いたします。
山菜採りは誰でも気軽に始められますが、自然の山の中へ分け入っていくため、装備が不十分だと思わぬ事故にも繋がります。
安全に山菜採りを楽しむために最低限の装備を揃えておきましょう。
お気に入りの道具を揃えれば、やる気もアップ、快適に山菜採りが楽しめますよ。
山菜採りに適した服装とは?
山菜採りでは、長袖・長ズボンなど、出来るだけ肌の露出を控えた服装が望ましいです。
肌を露出していると、虫刺されや植物による皮膚かぶれ、枝や棘による切り傷・擦り傷などの危険があります。
靴は登山靴か、靴底の溝がしっかりとして滑りにくい長靴・地下足袋・スパイクシューズなどがおすすめです。
普段街中で履くようなスニーカーだと、足首を捻ったり、斜面で滑って滑落の危険があります。
手袋や帽子で手と頭を保護するとなお良いでしょう。
山菜採りにおすすめの服
山菜採りの服は、前述の通り長袖・長ズボンであることはもちろん、枝や棘が引っ掛かりにくいつるりとした丈夫な生地がおすすめです。
林業の人なんかはよくツナギの作業着を着ていますが、私は上下で分かれるタイプの作業着の方が使い勝手が良いので好きです。
歩いていると暑くなるので、【夏用の作業着】がおすすめです。
作業着は表面がつるりとしているので、植物の種(ひっつき虫)も付きにくいです。
レインウェア
山の天気は変わりやすいです。
森の中に入っていると急な天候変化に気付くことが難しく、避難が遅れがちなので、レインウェアを持って行くと安心です。
登山者が使うような高価なブランド物でなくて大丈夫です。
むしろ枝をかき分けたりしながら進むことが多く、どうせすぐにぼろぼろになってしまうので、汚れても気にならない安いものを買いましょう。
レインウェアは、肌寒い時には防寒代わりにもなるのが良いところね。
山菜採りにおすすめの靴
山菜採りをするときは、ただ登山道を歩いているだけではなかなか良い山菜を見つけられません。
時にはごろごろと石や倒木の転がる道を進んだり、ぬかるんだ斜面を下ったりします。
普段から山歩きをしていて登山靴がある人はそれでも良いですが、靴底の溝がしっかりとした長靴や地下足袋・スパイクシューズなら安心です。
足袋は履き慣れていないと親指と人差し指の間が痛くなるので、【先丸タイプ】がおすすめです。
山菜採りにおすすめの手袋
手袋は普通の軍手だと隙間から棘が刺さる可能性があるし、植物の種(ひっつき虫)が大量に付いてうっとおしいです。
本革の手袋でも良いですが、独特の匂いと、湿気によるカビなどの恐れもあるため、合皮の物がおすすめです。
おたふく手袋の商品はどれも安くて質が良いのでお気に入りです。
山菜採りにおすすめの帽子
山菜を採っている間は木陰にいる場合が多いので、日差しを遮る目的よりは、木の枝や蔓などから頭と顔を守るために被ります。
どんなものでも良いですが、私たちは二人ともキャップより幅広帽が好きです。
蜘蛛の巣や毛虫・蚊など、虫が多い時はモスキートネットもあると安心です。
モスキートネットは虫予防だけでなく、不意に枝が顔に当たったり、植物が触れることによる肌かぶれ予防にも効果的です。
外から見ると邪魔そうに見えますが、実際につけてみるとほとんど気になりませんよ。
山菜採りに役立つ道具とは?
多くの山菜は手でも簡単に採ることが出来ますが、ハサミがあれば植物にも優しくより簡単に収穫出来ます。
山菜はビニール袋に次々に放り込むと、湿気で痛みが早くなるので、収穫したら通気性のあるカゴに入れてあげるとより美味しく食べられます。
その他、熊鈴や虫よけスプレー、遭難防止のための地図アプリ、救急セットなど、無いと絶対困るものではないですが、揃えておくと安心できる道具を紹介します。
山菜採りにおすすめのハサミ
例えば山菜の王様と呼ばれる「タラの芽」や女王と呼ばれる「コシアブラ」は、枝の先端になっているものを指で軽く折ってあげるだけで簡単に採れます。
ハサミがあると便利なのは、群生している山菜「クレソン」や茎の太い「ウド」などを採るときです。
枝のように固いものを切り落とすような場面はないので、キッチンバサミで十分です。
刃の部分が長いものが使いやすいです。
ステンレスがお手入れも簡単なのでおすすめです。
山菜採りにおすすめのカゴ
山菜採り用のカゴは、背負うタイプだといちいち下ろさなくては入れにくいので、肩掛けタイプか腰につけるタイプが使いやすいです。
新聞紙も数枚持って行って、間に仕切りを作ると後で仕分けする時に楽ですよ。
最初はスーパーの袋などに入れていましたが、通気性のない袋だと、家に着く頃には湿気と熱でせっかく収穫した山菜がくたっと萎れてしまっていました。
山菜採りにおすすめのその他の道具
熊鈴
熊鈴は、単に熊よけのためだけでなく、同行者の居場所を互いに確認するためにも役立ちます。
もうちょっともうちょっとって、いつの間にか一人で奥に行き過ぎてしまうのが山菜採りの危険なところね。
虫よけ
虫よけは長袖・長ズボンならあまり気にならないとは思いますし、さらにモスキートネットをすればほぼ完璧ですが、一応、評価の高い商品を載せておきます。
自分のお気に入りのものがそれぞれあると思うので、それを使ってもらえれば良いと思います。
スマホ(アプリ)
山の中に入ってしまうとスマホの電波が届かないことが多いですが、万が一のことを考えると、念のため持っていった方が安心です。
GPSは電波が入らなくても使えるので、予めアプリをダウンロードしておいて、現在地が不安になったときに活用しましょう。
ミニリュック
汗拭きタオルや水筒、おやつ、レジャーシートなどを入れておくのに使います。
なんでも良いですが、ちょうど良いサイズのリュックを持っていないなら、【シートゥーサミットのウルトラシルデイパック20L】がおすすめです。
わずか72gなのに耐久性が高く、防水性もあるとても使いやすいミニリュックです。
収納すると手のひらサイズになるので、普段はエコバッグの代わりにも使っています。
救急セット
きちんとした服装で向かえば怪我に繋がる危険は少ないと思いますが、万が一の為に、最低限の救急セットがあると安心です。
バンドエイドや滅菌ガーゼ等でだいたいは事足りると思いますが、もし蛇にかまれたり、蜂に刺されたときのためにポイズンリムーバーもあるとなお良いでしょう。
その他
- トイレットペーパー・・・トイレ後のペーパーは持ち帰りましょう。
- ビニール袋・・・ごみ入れに。
- 紐・・・タラの芽やコシアブラの枝をぐいっと引っ張りたいときに使います。
山菜採りにおすすめの本
山菜採りに初心者は、よほどベテランの人と一緒に歩いて教えてもらいながら採るのでなければ、絶対に本を持っていくべきです!
事前にネットなどでチェックしていっても、いざ山に入ったら似ている植物が非常に多いので、本当に食べられる山菜かどうかとても迷います。
山の中に入ってしまうとスマホの電波が入らず確認することが出来なくなります。
私たちがおすすめする山菜採りの本は、こちらの【山菜ガイドブック】です。
様々な本をじっくりと見比べて選んだので、こちらを持って行けば間違いないと自信を持っておすすめ出来ます。
まとめ
今回は、山菜採り初心者のための安全な服装やおすすめの道具を紹介しました。
これだけ揃えれば、「あれがあれば…」と現地で困ることはまずありません。
山菜採りは気軽に行えますが、どこの山でも簡単に見つかるものではありません。
時には何時間も歩いたのに、一個も見つけられないこともあるでしょう。
それでも自分の力で見つけて採るというのが山菜採りの醍醐味です!
ぜひ今年は山菜採りを楽しんで、美味しい春の味覚をいただきましょう。
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