上高地行こうと思ってた日に雨予報になっちゃったんだけど、雨でも上高地って楽しめるのかな?
元山小屋スタッフ、上高地のバス案内スタッフとして勤務経験のある筆者が、【雨の日の上高地】について正直な感想をお伝えします。
実際に何度も雨の上高地を散策してきた私の正直な感想としては、雨予報なら、また別の機会に来る方が”絶対に”良いです!
雨の上高地で唯一良い点は、「他の観光客が少ない」ことだけです。
それ以外は、ほぼ全てにおいて晴れの日の上高地には敵いません。
上高地はマイカー規制のため、基本タクシーかバスでしか入れません。(徒歩・自転車はOK)
決して安くはない交通費を払って、ぐねぐねと曲がりくねった山道を時間をかけてやってきて、「なんだ、こんなもんか」なんて残念な思いをするくらいなら、また機会を改めて、確実に晴れる日に来ることを強く薦めます。
【上高地】ライブカメラ一括チェックサイトで現在の上高地の様子が分かります。
雨の上高地の楽しみ方
あらかじめ雨と分かっているなら、予定を変更して手前の「平湯温泉」や「白骨温泉」、または松本や高山の観光に切り換えた方が、よっぽど楽しいと私は思います。
青文字をクリックすると、それぞれの公式観光サイトをチェック出来ます👆
それでもホテルの予約がキャンセル出来ない、雨でも良いからどうしても今回上高地に行きたいって人も中にはいると思います。
現地スタッフがおすすめする、雨の上高地の楽しみ方は以下の4つです。
- レストラン、カフェでのんびり過ごす
- 草花・苔に注目してみる
- ビジターセンターで上高地を学ぶ
- ガイドウォークに参加する
1.レストラン、カフェでのんびり過ごす
上高地には、こんな山奥でありながら10以上のホテルや食堂・カフェがあります。
わざわざ雨に打たれて大変な思いをするよりも、いっそ快適なレストランやカフェの中で、山間に降り注ぐ雨を眺めつつ優雅なひと時を過ごすのも悪くはありません。
特に「帝国ホテル」は、山岳リゾートらしい木のぬくもりのある雰囲気抜群の室内で、一流のサービスと極上の料理が味わえることでしょう。
1日15食限定の帝国ホテルのアフタヌーンティー、いつか食べてみたい!
帝国ホテル以外にも、「五千尺ホテル」のめちゃくちゃ美味いレアチーズケーキや、私はイマイチでしたが上高地一番有名な「TROIS CINQ(トワ・サンク)」のアップルパイなんかも、上高地に来たならぜひ食べて欲しい一品です。
※帝国ホテルや五千尺ホテルのランチ・カフェは予約を受け付けていないので、直接レストランへ行きましょう。
五千尺ホテル「五千尺キッチン」ランチメニュー >
11:00~15:00 *季節により時間延長あり
五千尺ホテル「スイーツカフェ&バーLOUNGE」メニュー >
9:30~16:00
「TROIS CINQ(トワ・サンク)」メニュー例 >
8:30~16:00
2.草花・苔などに注目してみる
雨の上高地では、青空をバックにした雄大な山並みは望めません。
降ったり止んだりと不安定な天気なら、雲の切れ間から覗く険しい岩肌や、運が良ければ虹なんかも期待できますが、基本的に、景色を楽しむのなら晴れの日に来るのがおすすめです。
雨の日は、山を見上げても残念なことが多いので、足元に注目して、高地ならではの草花や雨に濡れて表情豊かになった苔の様子を楽しむのが良いでしょう。
5月中旬から、上高地は色とりどりの高山植物が次々に入れ替わり咲き誇ります。
「上高地の花ハンドブック」を持って行けば、まるで宝物探しゲームのように楽しめます。
3.ビジターセンターで上高地を学ぶ
上高地バスターミナルから歩いて5分で「かっぱ橋」
そこからさらに3分で「ビジターセンター」に着きます。
上高地ビジターセンターでは、上高地のあらゆる自然について学ぶことが出来ます。
展示してある山岳写真も素晴らしいし、山に関する本もたくさんあるので、普段なかなか手に取ることのないような本をじっくり読む良い機会になるかも知れません。
私が行った日には上高地の熊に関する無料セミナーが開催されていました。
4.ガイドウォークに参加する
上高地には、上高地を知り尽くしたガイドがいます。
晴れた日には、清々しい空気を吸って壮大な穂高の山々を眺めているだけで十分楽しめますが、雨で景色がイマイチなときは、黙々と歩いていても楽しくありません。
ガイドと一緒に歩いて色々と教えてもらえば、自分だけでは気付けない発見がたくさん出来て、とても楽しい散策になりますよ。
花の名前や鳥の名前だけでなく、上高地の歴史や周辺のおすすめスポットなど、話題が豊富なガイドばかりです。
宿泊客だけでなく、その日の思い付きで参加できる1時間程度の短いツアーもあるので、ぜひチェックしてみてください。
雨の上高地に必要な服装・持ち物
雨の上高地に必要な服装・持ち物を紹介します。
バスターミナル~かっぱ橋だけを短時間で往復するならなんでも良いですが、1時間以上散策する人はぜひチェックしていってください。
服装は、しっかりと暖かい恰好を用意してきてください。※Tシャツ一枚とかは絶対ダメ
上高地は標高が1,500mあるので、平地よりも平均して10℃近く気温が低いです。
上高地ではたとえ真夏でも、雨が降るような日には10℃台にまで気温が下がることもあり、風があれば体感温度はさらに下がります。
最低でも長袖のシャツ。傘を持っていてもカッパを併用するのがおすすめです。
足元からの冷えが一番良くないので、防水の登山靴を持っていないなら、短いものでも良いので長靴を履いていきましょう。
楽天市場などでも、2,000~3,000円くらいの長靴が売ってるので、ひとつ持っておくと何かと重宝しますよ。
ホテルに宿泊する人なら、ホテルで大きな傘を貸してもらえますが、日帰りで観光する人は折りたたみ傘を持って行くと良いですよ。
上高地の売店でもビニール傘を売ってますが、500円もするし、持ち運びに邪魔になります。
ウラワザの折りたたみ傘は、世界初の形態安定技術によりわずか3秒でキレイにたためると評判です。
折りたたみ傘を綺麗にたたむのって凄く面倒ですよね。
この傘はマジで感動する簡単さなので、面倒だから折りたたみ傘嫌いって人には超おすすめです。
上高地って雨でも楽しめる?筆者のレポート動画
2023年5月19日。
わざわざ雨の中、合計4時間かけて上高地を散策しながら動画を撮ってきました。
特別な編集は何もしていないので、雨の上高地がどんな感じなのか、かなりリアルに伝わると思います。
この動画を観てもらえば、「雨ならまた今度にしよ」という気になるはず。笑
本記事では、雨でも楽しめる方法を書きましたが、やはり「上高地は、ぜひ晴れの日に来て欲しい!」
上高地は初夏から晩秋まで、天気さえ良ければすべてがベストシーズンです。
なんなら冬も最高なんです。
「なんだ、大変な思いしてきたのにこんなものか」なんて残念な思いをしないためにも、天気予報をしっかりと調べて、ベストなタイミングで上高地へおこしください。
コメント