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【2023年】上高地クマ目撃情報。熊鈴が無いと危ない?

上高地
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※本記事の情報は2023年時点のものです。
2024年以降の情報については<上高地公式ウェブサイト>から問い合わせるか、<こちらの上高地クマ目撃情報サイト>を参考にすると良いと思います。

上高地でキャンプしてて熊に襲われた人がいるって、ネットで見て心配になったんだけど、実際どのくらい目撃されてるの?

熊鈴を持っていかないと危ないかな?

けん
けん

元山小屋スタッフ、上高地でバス案内スタッフとして勤務経験のある筆者が、上高地における熊の危険性について詳しく紹介します。

まだ詳しい経緯を知ることが出来ませんが、普通に遊歩道を歩いているだけで襲われたとは信じがたく、何かしら熊を刺激するアクションがあったのかなと思ってしまいますが…続報を待ちたいと思います。

もし本当にただ歩いていただけで襲われたのだとしたら、本記事の内容も訂正しなくてはいけません。

本記事では「熊鈴や熊スプレーは必要ない」と書いていますが、こうした事件が起きてやはり不安に思う人もいると思います。

熊鈴ひとつ数千円で安心して自然を楽しめるなら、持って行くのもひとつの手かなと思います。

小梨平キャンプ場で熊に襲われた事件について

上高地の小梨平キャンプ場で、テントの中で就寝中だった登山客が熊に襲われたのは2020年8月のことです。

被害者による手記【上高地でクマに襲われた私の経験】 >>

10年以上、小梨平のキャンプ場に勤めている筆者の友人S氏にも話を聞いたところ、以前から上高地では熊の目撃情報があったものの、特に被害は出ていなかったとのこと。

2019年から急速に目撃回数が多くなり、さらに食料庫やゴミ箱が荒らされるケースが増えてきて、2020年、ついにキャンプ場での人身事故が起きました。

事件後、上高地付近でよく目撃されていた3頭の熊を捕獲して、もっと人気のない山奥に連れて行って放獣する活動が行われました。
その際、麻酔銃により死亡してしまった熊もいます。

  • 8 月 5 日 ホテル A 67kg オス、推定年齢 10 才(放獣)
  • 8 月 7 日 徳沢エリア山荘 C 47kg オス、推定年齢 5 才(放獣)
  • 8 月 13 日 ホテル A 170kg(推定)オス、推定年齢 15 才(死亡)
  • 8 月 18 日 徳沢エリア山荘 C 28kg メス、推定年齢 2 才(放獣)

野生の動物は、一度でも人為的な食べ物を採食してしまうと、その後、繰り返し人為的な食ベ物を求めるようになってしまいます。

これは熊に限ったことではなく、猿やカラスなども同様で、逆を言えば、人間の食べ物の味を知らない野生の動物は、人間に出会ったらまず動物の方から逃げていくのが本来の姿です。

ゴミ捨て場を漁っているカラスとか本当に多いよね…。

けん
けん

上高地は最近、人馴れし過ぎた猿や鴨も問題になっています。

いくら可愛かったり面白くても、餌付け行為は絶対にやめましょう

事件後のクマ対策の強化

事件後、上高地では熊対策をさらに強化して、目撃情報の共有や、正しい知識の普及に努めています。

小梨平キャンプ場でもテント設営の場所、炊飯・食料品の保存等にも厳重な決まりを作り、少しでも熊が人馴れしないようにと注意を払っています。

(5)就寝時間(午後9時)までにはゴミ捨てを完了し、テントの中、外には置かないようお願いいたします。
(6)当日必要のない飲食料(水以外)は食料庫に置き、テントの中、外には置かないようお願いいたします。
(8)クマ対策によりBBQはキャンプサイト全面禁止です。
(9)クマ対策により炭コンロは調理用としての使用はできません。

参考:小梨平キャンプ場 – 上高地公式ウェブサイト (kamikochi.or.jp)

2023年、現在の上高地クマ目撃情報

現在の上高地クマ目撃情報はコチラのサイトで確認できます。→上高地を知る[クマ目撃情報] (kamikochi-vc.or.jp)

サイトの目撃情報を確認していただければ分かると思いますが、上高地では依然としてかなりの頻度で熊の目撃情報が上がっています。

特に開山祭後からは、登山者も一気に増えたため、目撃情報も一気に増えています。
【2023年】上高地の開山祭の様子 >>

ええー?そんなに熊出てるの?

やっぱ上高地危ないかな?

けん
けん

筆者も登山の際に上高地付近で何度か熊を見かけたことがありますが、危ないと感じたことは一度もありません。

上高地散策に熊鈴は必要?

上高地観光のメインである、大正池~河童橋、少し足を伸ばして明神池くらいまでの散策なら、熊鈴はまず必要ありません。

上高地は登山者だけでなく、一般の観光客でも雄大な大自然が楽しめる、日本有数の山岳景勝地です。

実際、登山リュックを背負った人よりも、普通に都会で見かけるような服装の人の方が多いですし、中にはスカートにヒールで来るような観光客もいます。

熊の目撃情報があるのは、メインの遊歩道ではなく、さらにもう一歩奥、しっかりとした登山装備を持った登山者が足を踏み入れる領域です。

普通の遊歩道を歩いていて、熊を見かけることはまずありません。

もし前後に他の観光客が全然見当たらないときは、時折手を叩いてみるとか、「おーい!」などと声を出す、何人かで来ていれば、普通におしゃべりしているだけでも十分です。

本当にそれだけで平気?

熊スプレーとか持って行かなくて平気?

けん
けん

前述しましたが、人馴れしていない熊は、向こうから人間に近寄ってくることはありません。

上高地では熊が人慣れしないように対策を徹底しています。

万が一、熊を目撃しても、刺激しないようにゆっくりと後ずさりすれば襲われることはありません。

子熊は小さく可愛らしいですが、近くには必ず親熊がいるので、絶対に近づかないように。

おすすめの熊鈴

そうは言ってもやはり熊鈴が無いと不安な人もいますよね。

私がおすすめする熊鈴は音がやわらかく、マグネット式のワンタッチで消音できるこちらの熊鈴です。

おすすめの熊スプレー

熊鈴ですら必要ないというのに、熊スプレーなんて紹介しても、と思いますが、それでも持っておきたいという人もいると思うので、一応。

私は熊スプレーを使ったことはありませんので、Amazonで一番評価が高いものを載せておきました。

結論!上高地の散策には熊鈴はいらない

上高地の大正池~河童橋、明神池あたりまでの遊歩道を散策するだけなら、熊鈴は必要ありません。

熊鈴が必要になるとしたら、もっと人気のない山奥へ足を踏み入れるときです。(山菜採りやキノコ狩り、源流釣行など。※上高地では厳禁行為)

チリン、チリンと熊鈴の音を響かせて歩くのは、夏山登山の風物詩的な感じもありますが、観光客の多い上高地でまでそれをするのは、個人的には迷惑だと感じる気持ちがあります。

川のせせらぎや木の葉の擦れ合う音、鳥の囀りなど、せっかくの大自然を思いっきり満喫するために、人工的な音は極力控えるのがマナーかな、と私は思うのです。

けん
けん

多くの人が訪れる上高地、熊鈴だけの話ではなく、みんなが気持ちよく楽しめるように気をつけたいです。

初めての上高地。熊に襲われる心配はいらないと知って、安心したよ。

綺麗な風景をじっくりと満喫してきたいな。

コメント

  1. 深堀賢久 より:

    今年上高地行きを計画していたものですが、先日キャンセルさせていただきました。以前は年に一度上高地に行くのを大きな楽しみにしていました。その頃も大正池からかっぱ橋まで歩いて入るのが通例で、その間にも熊情報は掲示されていましたが、あまり気にしていませんでした。しかし今年計画し、熊情報を見ると、数年前とは感じが違うなと思い、各地の熊襲撃情報などを見るにつけ、不安が増し、結局キャンセルしました。熊との共存をうたってありますが、人間は共存と思っても、熊はそうではありません。熊は生きていくためには何でもするし、一度人の世界のよさを覚えてしまうと人の覚悟だけではなんともならないと思います。最低限、捕獲した熊には(殺処分には慎重であるべきだと思いますが)人の怖さを十分に教えて放獣するなど、熊にも共存するための心構えを教えていかなければならないと思います。もちろん人間は熊の後から入植した動物ですので、当然熊の生態系に影響を与える様な言動(食べ物の放置・遊歩道以外への立ち入り)は厳に避けるべきですし、熊に人間の存在を伝える行動(熊鈴・音量を上げたラジオ・大声での会話等)は積極的に推奨すべきです。熊鈴は必要無いという本稿には熊に対しても人間に対しても責任ある記載とは思えませんでしたのでコメントさせていただきました。人間は熊と違って考えることが出来る動物ですので、自然は人間だけのものではないことを十分心得た上で、安心してまた上高地(他の観光地も同じですが)に行けることを切に願っております。

    • けんけん より:

      深堀様

      コメントありがとうございます。
      まずはじめに、本記事はあくまで個人ブログ内のものであり、上高地の公式サイトの発信ではないことを念頭においていただきたく思います。
      その上で敢えて返答いたしますが、深堀様がおっしゃるような熊や自然に対する人間が取るべき行動の内容、また上高地での実施状況についてもほぼ全て記事内に記載しております。
      さらに熊鈴に対しても、使用しないならどういった対応が良いのか、私の経験上のものを紹介しておりますし、不安なら熊鈴やスプレーを携帯するのもひとつの手だと書かせていただいております。
      それでも不安だと言うなら深堀様のように今は辞めておこうとするのも良い選択かと思います。
      深堀様のいうように相手は自然です。私の所有地でも管理区域内でもありません。
      決して無責任だと咎められるような内容の記事ではないと私は考えておりますし、また逆に何かあったとしても、ここにこんな風に書いてあったのにと責任を求められるような立場にはありません。

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