半年間の職業訓練生活も5ヶ月を過ぎ、残るところあと1ヶ月になりました。
4、5ヶ月目では、それまで学んでいた【製図・2次元CAD・3次元CAD・3Dプリンター】という、CADオペレーターを目指す人向けの授業からは一転して、もっと幅広くものづくりに関する様々な知識、技術の習得を目指します。
4、5ヶ月目の授業内容は以下の3つです。
- IT基本(word・excel・power point)
- 測定(ノギス・マイクロメーター・デプスマイクロメーター)
- 工場管理・生産管理・問題解決法
「CADものづくりサポート科」で学べる内容は幅広いので、全部で3つの記事にまとめました。
その他の授業内容はこちらの記事を参考にしてください。
追記
職業訓練を無事卒業したので、気になるその後の就職状況などを以下の記事にまとめました。
CADものづくりサポート科の授業内容【中編】
IT基本
IT基本の授業では、パソコンスクール?かなんかの外部講師が来て授業をしてくれました。
使ったテキストはこちらです。
超基本的なことを中心にやっていくので、パソコン操作に慣れている人ならわざわざ習うまでもないことかもしれません。
私はパソコン音痴なので、これを機に一気にスキルアップしてやろうと頑張りました。
【word】では、社内案内やチラシを作りました。
ふだんよく目にするこんな印刷物も、文字サイズや色の変更、画像・地図の埋め込みなど、実は色んな技術を駆使して作られていたんだなあと感心しました。
ちなみに私は、それぞれ2時間以上かかりました。大変でした。
慣れているひと人はどれくらいの時間で作れるんだろう…。
【excel】では、最終的に【情報処理技能検定試験】(表計算)の2級まで出来るようになりました。
実はエクセルを使うのは初めてだったのですが、こんなに便利なソフトだったんですね!
ぴゃーっと選択して、ぐーっと持ってくると、全部自動で計算して数字が出るんです!(今さら何を…汗)
関数の種類が多すぎる…。あれ全部使いこなせる人いるんだろうか…。
4級の問題は20分程度、2級の問題は少しヒントをもらってなんとか1時間以内に終わるかな?という感じでした。
【power point】では、各自、自分で好きなテーマを取り上げて、3分程度のスライドを作り、発表しました。
ただ好きな物を紹介するだけじゃなく、それを聞いた相手が「私もやってみたい!」と興味を持てるようなプレゼンにするようにと言われました。
私は、「近頃の物価の上昇」と「簡単に出来る家庭菜園」を組み合わせて、「節約にもなるお手軽な趣味」として紹介しました。
個性的な発表がたくさんありました。
3分と言われているのに、5分オーバーが続出。中には10分超えの人も…。
3Dプリンターの授業の時もそうでしたが、「自分の好きなもの」となると、みんな気合が入って凝りだしちゃうんだなあ。
測定
測定の授業はたった3日間しかないので、それほど深くは学べませんでしたが、計測の世界も突き詰めると奥が深そうだなと感じました。
より精密な計測の為には温度管理が重要で、手の温度が伝わって材料が熱膨張しないように、タクシーの運転手が着けるような白い手袋をして計測するのです。
計測機器は高額なので扱いは慎重にっと…。
ノギス・マイクロメーター・デプスマイクロメーターそれぞれの扱い方、目盛りの読み方を練習しました。
こんなアナログな機器で、1000分の1の位まで測れるなんて驚きました!
工場管理・生産管理・問題解決法
これらのカリキュラムでは、また外部講師が来てくれました。
職業訓練で購入したテキストもあったのですが、外部講師が用意していたテキストを別で配られて、それに沿って授業が行われました。
え…使わないんだったら購入する必要なかったんじゃ…。
外部講師の経歴を聞く限り、有名企業での講師経験も多数あるし、きっとすごい方なんだろうな思うのですが、どうも授業内容のレベルが高すぎたようです。
専門用語も多いし、複雑な公式とか計算も出てきて、はっきり言って私には何を言っているのかよく分からないことばかりでした。
他の生徒に確認しても同様の意見で、「全然分からないから、とにかく早く終わって欲しい」と言っていました。笑
色んな経歴を持った人が集まる職業訓練という場所柄、知識0からでも分かるように説明してくれないと、ついていけないのは当然だと思う…。
最後にアンケートを配られたので、私は理解出来ないことが多すぎた旨を正直に書きました。
全部で15日間も時間が割り当てられていたのに、ほとんど身につかなかったのはとても残念です。
もし次の期生以降もこのスタイルで授業が行われるのなら、改善するべき問題だと思いました。
授業で習った内容をうまく説明することが出来なくて申し訳ないですが、比較的易しかったものをいくつかピックアップして載せておきます。
こういった分野の仕事に就いた経験のある人にとっては、とても為になる授業だったのかなと思います。
CADものづくりサポート科の授業内容【中編】まとめ
「CADものづくりサポート科」で4、5ヶ月目に習った内容を紹介しました。
これまでのCAD関係の授業からは一変して、色んな知識を学びました。
本記事の内容をまとめると以下のようになります。
職業訓練生活も残り1ヶ月を切り、就職が決まって辞めていく人もちらほら出てきました。
すぐに働く人もいますが、就職が決まっても、職業訓練を最後まで受講してからという人もいます。
最後の1ヶ月は、NC旋盤とマシニングセンタの授業です。
私も就活を続けながら、さらなる知識・技術の習得に励みます。
CADものづくりサポート科の受講を考えている人へ
正直言って、私は職業訓練のコースを間違えたのではないかと感じています。
「CADものづくりサポート科」は、幅広い知識を学べますが、その分全体的に浅く、どれも企業の求めているスキルに到達出来ていません。
求職票を見ても、どれか一つでももっと深い知識・確かな技術を持てていたなら応募出来たのに…と感じるものが多いです。
私はCADオペレーターを目指してこの科を受講したので、CAD以外の授業を受けながらも、自主学習でCADの勉強を続けていましたが、やはり自主学習では限界があります。
職業訓練生活も残り1ヶ月を切り、もはやCADオペレーターでなくても良いから、どこかに就職を決めなくてはと焦っています。
私はどうしてもCADオペレーターになりたかったというより、パソコンで働けるスキルを身につけたかっただけなので、より需要の多いプログラミングや、私の彼女も仕事にしているWebデザインのスクールに通った方が良かったなと後悔しています。
「CADものづくりサポート科」を検討中の人は、就職活動がかなり厳しくなることを覚悟した上で申し込みすることをおすすめします。
※本記事は筆者の職業訓練体験(2022年3月~9月まで)を元に書かれたものです。
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