上高地は【マイカー規制】があるため、基本的にバスかタクシーでしか入れません。
※自転車・徒歩はOK。バイクは不可
名古屋・高山方面から上高地へマイカー・レンタカーで観光する際には、「平湯あかんだな駐車場」に車を停めてシャトルバスに乗り換える必要があります。
マイカーで直接上高地へ向かってしまうと、上高地入り口にある釜トンネル手前で係員に止められ、そのまま松本方面へ進むように指示されます。(道が狭く常に混雑しているので、Uターンは不可)
本記事では、上高地でバス案内スタッフとして勤務経験のある筆者が、「平湯あかんだな駐車場」でシャトルバスに乗り換える際の利用方法を徹底解説いたします。
初めての上高地でも、この記事を読めば平湯あかんだな駐車場で戸惑うことは一切ありません。
※東京・松本方面からマイカー・レンタカーで向かう人は、さわんど駐車場を利用することになります。
平湯あかんだな駐車場の場所・駐車可能台数
名古屋・高山方面から上高地に向かう場合には、平湯ICの交差点を直進し、次のY字路を右に曲がって道なりに進みます。
下の地図のエリアが「平湯温泉エリア」で、「市営あかんだな駐車場」が上高地へのシャトルバスへの乗り換え場所になります。
平湯ICの交差点を間違って松本方面へ向かってしまうと、中部縦貫道(安房峠トンネル)に入ってしまい、上高地へは行けません。
「市営あかんだな駐車場」の駐車可能台数は第1から第3まで合わせておよそ850台です。
あかんだな駐車場の社員に確認したところ、あかんだな駐車場が満車になるのは、シーズン通して1,2日くらい、ここ数年はコロナの影響もあり、満車になったことはないとのこと。
2023年4月現在、上高地バスターミナルでの観光客の動向をみていると、今年は特に外国人の観光客が多く、レンタカーを利用し、平湯エリアから上高地に来ている様子です。
海外のガイドブックなどで平湯の特集でもされているのでしょうか。
コロナ禍以前の外国人客の観光スタイルとは大幅に変わってきているのを感じます。
例年でも繁忙期のGW・夏休み・シルバーウィーク・紅葉時期はたいへん混雑するので、今年はもしかしたらあかんだな駐車場が満車になることが例年より多くなるかもしれません。
市営あかんだな駐車場が満車になった場合
市営あかんだな駐車場が満車になった場合の市の対応としては、「平湯大滝の駐車場」が臨時で解放されます。
上の地図を見ていただくと分かりますが、最短でも片道1.9㎞、徒歩で23分かかります。
平湯大滝の駐車場にはバス停は無く、あかんだな駐車場までは歩くしかありません。(タクシーは上高地方面で忙しいため使用できないと予想)
あかんだな駐車場の社員に確認したところ、平湯大滝の駐車場を開放するのは最後の苦肉の策として、出来る限りそうならないように、あかんだな駐車場に近いところから道路脇に縦列駐車してもらうなどの対応をする予定とのこと。
コロナ禍後、外国人観光客を受け入れて初めての上高地シーズン。
インバウンド需要がどの程度影響してくるのか、駐車場側でも未知数な部分が多いと思われます。
平湯エリアの最安「穴場駐車場」
「市営あかんだな駐車場」以外で、駐車できるスペースとしては、akippaと提携している「つゆくさ駐車場」が3ヶ所あります。
どこも台数的には多くありませんが、うまく予約出来れば駐車場の心配はせずに済みそうです。
しかも「つゆくさ駐車場」は、実はあかんだな駐車場より安く、1日330円~となっています。
平湯エリアには「平湯バスターミナル」がありますが、こちらは平湯を散策する人のための駐車場で、90分は無料ですが、それ以上の駐車は出来ません。
同じように「ひらゆの森」の駐車場が広いので、つい使いたくなってしまいますが、こちらもひらゆの森を利用する人のための駐車場となっているため、上高地へ行くための駐車は出来ません。
※ひらゆの森宿泊者は、ここに駐車したまま上高地へ行けます。
市営あかんだな駐車場の営業期間・駐車料金・利用方法
市営あかんだな駐車場の営業期間は4/17〜11/15(閉山祭)
駐車料金は、普通車1日600円、バイクは300円です。
さわんど地区のように民間の駐車場は多くなく、バイク・キャンピングカーも市営あかんだな駐車場に停められます。※利用方法に注意
2022年から、普通の乗用車は24時間いつでも入出庫できるようになったので、さわんどの市営駐車場のように「夜中のうちにあかんだな駐車場まで来て車中泊、翌朝一番のシャトルバスで上高地に向かう」という使い方が出来るようになりました。
深夜0時をまたぐと駐車料金が2日分になるので、あかんだな駐車場に着くのが深夜0時近くになりそうなときは、どこかで少し時間を潰して、0時以降に入車すれば600円で済むのでお得です。
市営あかんだな駐車場での支払い方法
市営あかんだな駐車場の自動ゲート精算機は、電子決済(クレジット・電子マネー)が利用できます。※ただし、スマートフォン等のQRコード決済には対応していません。
電子マネーは、交通系の「SUICA」や「PASMO」、「ナナコ」や「WAON」なども利用できます。
紙幣での清算は、2千円札、5千円札、1万円札が使えません。
現金で清算したい人は、かならず千円札か500円玉、100円玉を必要分用意しておきましょう。
※平湯エリア内に両替機、ATMはありません。
平湯簡易郵便局の窓口では、ゆうちょから現金が引き出せます。
営業時間は平日の9:00~16:00のみです。
バイク駐車時の注意点
バイクの駐車は、自動ゲートの精算機が車とバイクを見分けられないため、スタッフのいる6:30~18:30の時間帯にしか支払い出来ません。
スタッフのいない時間帯にも、自動ゲートの横のバイクレーンから入っていき駐車出来ますが、帰る前に必ずスタッフに駐車料を払いましょう。
スタッフのいる時間帯に駐車していく場合には前払いで、帰りはスタッフのいない時間帯にも出て行くことが出来ます。
バイクの支払いは現金のみです。
キャンピングカー駐車時の注意点
高さのあるキャンピングカーは、精算機のある自動ゲートに屋根がぶつかってしまうため、スタッフの案内で別ゲートを開いて入出庫する必要があります。
そのため、スタッフのいる6:30~18:30の時間帯にしか出入りできません。
キャンピングカーの支払いは前払いで、現金のみです。
もし夜中にどうしても時間外に入出庫したいのなら、前述したakippaの「つゆくさ駐車場」を利用すると良いでしょう。
市営あかんだな駐車場で車中泊時の注意点
市営あかんだな駐車場は、普通乗用車なら24時間入出庫でき、2022年からは車中泊も可能になったことで、上高地へのシャトルバスの乗り換えに非常に便利になりました。
しかし、車中泊する人のマナーが悪いと、今後また車中泊禁止となることも十分考えられます。
あくまで駐車場であることを念頭におき、以下のような迷惑行為は絶対に行わないようにしましょう。
EVスタンドはあるの?
電気自動車に乗っている人にとっては重要なEVスタンドについても、何度か質問を受けたことがことがあるので記載しておきます。
「市営あかんだな駐車場」にはEVパーキングはありませんが、同じ平湯エリアの「平湯バスターミナル駐車場」には1台のEVスタンドがあります。
24時間使えます。
その他にも平湯地区の旅館ではEVスタンドがいくつかありますが、旅館宿泊者のための駐車場も兼ねているので、確実に充電出来るかは分かりません。
次に近いのが、平湯エリア約10㎞高山側にある「高山わんわんパラダイスホテル」、11.5㎞の「ほおのき平スキー場」の駐車場です。
それぞれ1台分だけですが、24時間利用可能なEVスタンドがあります。
安房峠を抜けて、「さわんど地区」に入ると、市営第3駐車場(沢渡ナショナルパークゲート)に3台分のEVスタンドがあります。
EVスタンドの場所は、ゲートをぬけて駐車場に入ったら、すぐ左に曲がって左奥です。
24時間使えます。
上高地あかんだな駐車場利用方法まとめ
- 上高地は【マイカー規制】があるため、基本的にバスかタクシーでしか入れない。
- 自転車・徒歩はOK。バイクは不可。
- 名古屋・高山方面からは「あかんだな駐車場」発着のシャトルバスに乗り換える必要がある。
- 市営あかんだな駐車場の料金は、普通車1日700円。バイクは300円。
- akippa「つゆくさ駐車場」の料金は、1日330円~。(駐車可能台数は少ない)
- それ以外の駐車場は散策や施設利用の制限がつくので、上高地への乗り換えには使えない。
- 市営あかんだな駐車場は、普通乗用車は24時間入出庫自由。
- バイク・キャンピングカーは6:30~18:30の時間帯に入出庫可能。
- バイク・キャンピングカーで24時間入出庫できるのは、akippa「つゆくさ駐車場」
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